診療案内 > 矯正のケース紹介
矯正治療の代表的な例について紹介します。
各タイプをクリックすると説明にとびます。
手法の詳細については直接お問い合わせくだい。
主訴:受け口
診断名:下顎前突症
年齢:25歳(女性)
使用した主な装置名:拡大装置・マルチブラケット装置・顎間ゴム(V級)
抜歯/非抜歯:非抜歯
治療期間:10か月
費用の目安:40万円から90万円
リスクや副作用の可能性:
・治療期間の延長。
・歯根吸収の危険性。
・顎関節症。
・う蝕罹患や脱灰。
・あともどり。
下顎の歯が上顎より前に出ている咬み合わせです。この方の咬み合わせは成長発育期の悪習癖が原因です。反対咬合の影響で、上顎の成長を抑えてしまいました。下顎は思春期の成長スパートです。上顎は乳幼児に成長発育のほとんどが完了しています。したがって早期に治療しても、このような受け口の症例では、治療期間が長期にわたる可能性もあります。
精神的にもコンプレックスを受けやすいため、日ごろ、うつむきかげんになる方も多いのです。
この症例では上顎の臼歯も逆の咬み合わせでした。そこで、上顎の裏側に拡大装置※1を付け、歯列を広げました。同時に唇側には上下顎にマルチブラケット装置※2を付けました。患者さんには顎間ゴム(V級ゴム)※3を使用していただき、歯を抜くことはありませんでした。
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主訴:口が閉じられない
診断名:上顎前突症
年齢:21歳(男性)
使用した主な装置名:急速拡大装置・上顎牽引装置・マルチブラケット装置・顎間ゴム(U級)
抜歯/非抜歯:上顎小臼歯2歯抜歯
治療期間:1年5か月
費用の目安:40万円から90万円
リスクや副作用の可能性:
・治療期間の延長。
・歯根吸収の危険性。
・顎関節症。
・う蝕罹患や脱灰。
・あともどり。
上顎の歯が、大きく前に突出している咬み合わせです。通常、唇は上顎前歯の上を被っています。症例の横顔を見ると口元が飛び出てしまっています。時には唇で口をふさぎきれずに自然に口が開いてしまうことがありました。
治療方針として、咬みやすくしたかったので、上顎の小臼歯2歯を抜歯して治療しました。また、右側の臼歯※4の咬み合わせが通常とは反対の咬み合わせになっていたので、上顎の歯列の幅を広げながらマルチブラケット装置を入れました。そして、前歯を効率よく後ろに下げてゆくために、就寝時だけ上顎牽引装置※5を使っていただきました。
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主訴:八重歯と乱ぐい歯が気になる
診断名:叢生・犬歯低位唇側転位
年齢:20歳(女性)
使用した主な装置名:マルチブラケット装置・顎間ゴム(U級)
抜歯/非抜歯:右上下顎小臼歯2歯抜歯
治療期間:9か月
費用の目安:40万円から90万円
リスクや副作用の可能性:
・治療期間の延長。
・歯根吸収の危険性。
・顎関節症。
・う蝕罹患や脱灰。
・あともどり。
上顎の犬歯(糸切り歯)が歯列から飛び出し低位にある歯を「八重歯」と呼びます。日本ではかわいい、と思われる方もいますが、グローバルスタンダードではありません。世界的には「ドラキュラの歯」「鬼の歯」と呼ばれ嫌われています。犬歯だけではなくその周りに隣接している歯にはブラシは届きませんので、虫歯や歯周病の原因となります。また、左右の咬み合わせのバランスが悪いために顎関節症の症状を訴える方もいらっしゃいます。治療で歯を並べる隙間がないからといって、4歯抜歯する医院もありますが、余計に歯を抜いて治療すると、かえって口元が貧弱になり老人のような顔貌になってしまうこともあり、注意が必要です。
本症例ではマルチブラケット装置で弱い持続的な力を加えながら、犬歯を正しい位置に誘導しました。治療中は小さな輪ゴムを掛けていただき、コントロールして整えました。
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主訴:乱ぐい歯が気になる
診断名:叢生
年齢:28歳(女性)
使用した主な装置名:上顎牽引装置・マルチブラケット装置・顎間ゴム(U級)
抜歯/非抜歯:上下顎小臼歯4歯抜歯
治療期間:1年5か月
費用の目安:40万円から90万円
リスクや副作用の可能性:
・治療期間の延長。
・歯根吸収の危険性。
・顎関節症。
・う蝕罹患や脱灰。
・あともどり。
歯並びが凹凸になったり、ねじれている状態を叢生と言います。この症例は上下顎前突のうえに、乱ぐい状態です。綺麗に並べ、かつ良く咬めるように、小臼歯を4歯抜いて上顎牽引装置を併用し治療しました。
当院では、矯正治療の為に抜歯するにしても可能な限り健康な歯牙を残すことを心掛けています。昔から「明眸皓歯」(めいこうこうし)と言われ、健康体の笑顔に白い歯は美人の証です。